ライブ直前・東京ドーム・アリーナ席からステージを撮影。この風景、誰のライブでしょうか? 写っている観客(:結果)から推理推察してください。|矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。

§15 因果の旅に出かけよう


因果は使えます。原因をいじれば、結果が変わるんですから。困ったときの因果!と言われる位、頼りにされます。(ちょっと盛りました)

この因果、得意にしましょう! 得意にして、因果を描く→素晴らしいアクション・プラン→アイデアNo.1 の路を拓きましょう!

ということで、さっそく。
因果の詰め方をトリセツします。


因果を描くには、まず因果を関係として意識する必要があります。なので、因果そのものの話をする前に、関係の話をします。

関係って、AとBとのつながりです。
人と人とのつながり、人間関係。親子関係。友人関係。まぁ、こんな感じです。

この関係の中に、共変関係というタイプがあります。共変関係って、読んで字の如(ごと)く、「こちらが変わるとあちらが変わる。その逆もあり」って関係です。たとえば、

「練習する」「上達する」:共変関係。
「上達する」「練習する」:共変関係。

分からなくなった?
それは、
あなたが無意識に先へ進んでいるから!

では、これは?

「練習する」から「上達する」

どんな関係?


復習すると、
「練習する」「上達する」は共変関係。
それが、でなくからになると?

そう、因果関係になります。
〔原因→結果〕が明らかな共変関係を因果関係と呼びます。
因果関係って共変関係の特殊系です。

わかった? いい感じです。
さらにレベルアップしましょう!


「練習する」から「上達する」
「上達する」から「練習する」 この違いは?

原因と結果の逆転?
それは表面的なこと。もっとよく考えて!

因果〔原因→結果〕の矢印→を使ってみて。

「練習する」から「上達する」を→で表すと、
「練習する」「上達する」になりますね。

片や、
「上達する」から「練習する」は
「上達する」「練習する」となります。


さて、ここで核心!
「練習する」「上達する」
「上達する」「練習する」

この2つの関係、形式的には(:言葉の上で)
どちらも成立しますが、因果として納得できるのはどっち?

身体能力という面から考えると、
「練習する」「上達する」 は
因果として成立しそうです。

では、
「上達する」「練習する」 は
どうでしょう?


「上達する」は「練習する」の原因?

人はロボットじゃなんだから、上達を確認しただけで練習するかなぁ? 

ひょっとすると…

「上達する」「嬉しい~」「練習する」
じゃないかなぁ?

そうじゃないとすれば、

「上達する」「代表入り」「練習する」
じゃないかなぁ?


こんな風に、納得できる?(原因は結果に直接影響?)を基準に、因果関係の構造をしっかり考えてみてください。

そして、次のような発想へ!
(ぐんぐんレベルアップ中)


もし、「上達する」「練習する」 が
「上達する」「嬉しい~」「練習する」
だとしたら、

この因果関係の構造は、

原因→結果 ではなく、
原因結果(転じて原因に)結果 
じゃないだろうか?

こんな着想が出来るようになってください!

この辺りを見極められる?が、因果関係を扱うコツです!


ここで、またまた復習タイム!

・因果関係かどうか?は、納得!で判断
・因果関係の構造、いろいろ。

でした。

この認識(:物事の捉え方)を手にすると、
「因果を描く」は自在になります。

さっそく、いろいろ描いてみましょう!

その際、因果関係のタイプを意識してみて!
ざっくり分けると、4つに分かれます。

1. 原因 → 結果

2. 原因 → 結果(転じて原因)→結果 

3. 原因(AとBとCと…) → 結果
    ※複数の原因から生じる1つの結果

4. 原因 → 結果(AとBとCと…)
    ※1つの原因から生じる複数の結果

1はシンプル。基本型。矢印1つでOK。
2は 1の連鎖版です。先程の例。
3や4は複雑系。原因と結果がたくさん登場。矢印もたくさん。

どんどん描いてみて!
慣れですから、必ず出来ます!


さてさて、
因果関係が自在に描けるようになると、次の点が気になりだします。(それは、あなたの成長の証!)

「その因果関係、いつも必ず?」

とても良い指摘です。そもそも、因果関係を描く動機は、アクション・プラン。その実行可能性にありました。

「結果をこうしたい」ために「原因を知りたい」(≒「太りたくない」ために「カロリー制限」)であって、「結果をこうしたい」に殆ど貢献しない原因はどうでもいいんです。

だから、因果関係を扱うときの大きな関心は、「その因果関係、いつも必ず?」になっていきます。因果の確からしさの度合い、確度の話が重要になってきます。

その因果関係の確度、「100%保証」から「原因とは言えない?」までに分かれます。この確度をテストする方法はいろいろあります。データ解析法の多くは、実はそうしたテストです。

その話は別の機会に譲るとして、今は因果関係の確度についてイメージを掴んでください。そちらが先決。

では、確度のイメージを高い順に紹介します。

確度として「100%保証」な因果関係は、理論theory 、法則law なんて呼ばれます。自然科学はこの水準で悩みます。同じ実験結果が誰でも?(:再現性)が重要なのです。スタップ細胞騒動の顛末を憶えていますか?


さて次。「100%保証」まで行きませんが「かなりの確率で」を確度として期待できる。そんな因果関係は、論理logic、モデルmodel と呼ばれます。人間の心理や行動・社会変動の解明は、この確度まで到達すれば大成功。

実は、ここまでが因果関係を数式で表せる(:表すことに意味のある)レベル。このレベルの確度だと、「〔結果Y〕は〔原因X〕がaの強さで影響しています。誤差はeくらいですよ」は、数式で Y=aX+e(eは誤差)と表せばいいじゃん!なんて話が飛び交います。この「=」が確度の高さを予感させるでしょ。

ではそれ以下の確度になると…
因果関係は「場合によっては…」ばかりになってしまいます。えぇっ?この因果関係Xって状況次第で強くなったり弱くなったするの? ナンカ頼りなさげだねぇ~。まぁ、影響因の1つではあるねぇ!的に扱われます。

ところが実際は、この影響因がオモシロい。世の凄いアクション・プラン、アイデアNo.1は、確度が〔影響因の1つ〕な因果から生まれています。「えっ、まさか」「そんな事が…」な原因が素晴らしい結果を生み出すんです。


てな感じで、因果関係の確度、色々。その色々を、〔理論・法則〕〔論理・モデル〕〔影響因の1つ〕に判別きるようになってください。

この感覚を解したら、因果の旅へ!

世のあれこれを眺めて、因果を描くスケッチ旅行にお出かけください。

たとえば、こんな旅。
ダイエット本って因果だよね~。このページの因果を〔原因→結果〕の→で描くと、こんな感じかな? 確度は…う~ん〔論理・モデル〕くらいかなぁ? そうだ、雑誌のダイエット特集の因果もチェックしてみよう! ふむふむ。〔原因→結果〕の→で描くと、意外と似てるよね。結局はみんな同じ事が書いてあるのかな?

こんな因果の旅が「これからのダイエット特集」の記事に一石を投じる素地になります。


いろいろな因果を眺め、見極めてください。

以上、因果の旅へ出かけましょう! でした。


ここまで来ると凄いです!

「考える」をかなり楽しめるはず。そんなあなたに、その力をどう使う?な話を贈ります。

題材はノートnote(気づき)。
§01に登場したノートの話が再登場。

「考える」を豊かにするノートの書き方とは?
次回は、そんな話です。


ライブ直前・東京ドーム・アリーナ席からステージを撮影。この風景、誰のライブでしょうか? 写っている観客(:結果)から推理推察してください。|矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。
この写真。東京ドーム・アリーナ席ですが、いったい誰のライブでしょう? 観客(:結果)から推理してください。こんな感じで「その結果、なぜ?」を自由自在に扱えるようになると、あなたの「考える」世界はぐ~んと広がります。

読んでくれて ありがとう