この泉(静岡県・柿田川湧水で撮影)の水のように、あなたの「こう考えた」を次々と披露してください。どんどんどんどん。豊かに、無限に。 |矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。

§18 リポートは大きく

学校や仕事でリポートの提出を
求められたら…チャンスです。

あなたの意見がいっぱいの
I think なリポートを書いて、
あなたの魅力を伝えましょう。
I think の練習にもなるし!)

こんな風に書いてみて

ポイントは、変な遠慮をしない

わたしが言うのも何ですけど…
なんて、意味不明の謙虚は

「周知の通り」なんて断らない。
「核心は…」に集中する。

「原因は多数」的な前置きは捨て、
「注目すべきはコレとコレ!」と
断定しよう。

「あくまで案…」と遠慮しない。
「コレ、やりましょう!」と
提案しよう。

「私見ですが…」も無し。
そもそもリポートが私見です。

「私の経験では…」と卑下しない。
「最適な例、私の経験を…」と
紹介しよう。

「○○○氏によれば」で逃げない。
「私と同じ見解に至った人が…
○○氏です」と言い換えよう。

たったこれだけ、のことで
あなたの意見がぐっと前面に
出てきます。

データ・引用・例示は補佐役

「でも求められている課題は
 調査リポートなんだよね」
「事実を調べ、結果を報告。
 そこに意見の入る余地?」

そんな声が聞こえて来そう。

こういうリアクション、
リポートに不慣れな人にありがち。

そこには、たいてい、以下に示す
二つの思い込みが潜んでいます。

1.同じデータを見ると、同じ調査
  リポートができる。
2.調査は客観的でないと。個人の
  意思を含ませてはいけない。

なんて頑なに信じる向きが…。

でも、間違い。

分析に主観は付きもの。同じデータ
から異なる結論。鋭いA。そして
凡庸なB。差は歴然。

その差こそ、個人の意見・見解。

調査系のリポートこそ、分析者
意見が必要なんです。

このページ風に言い換えると、
あなたの意見があって、それを
支えるデータが添えられている。

その役割、引用や例示も同じ。
これがリポートの本質です。

ダメなリポートの例

せっかくなので、意見のない、
ダメなリポートの話もしましょう。

以下の雰囲気 濃厚なリポートは
たいていダメ。

・採点者の主張に大賛成!
・流れるような構成になってます
・美しいでしょ!
・量もたっぷり
・データも豊富
・専門用語を散りばめてあります!
・コンパクトにまとまっています!
       
・高評価、よろしくお願いします。


どうです? 思い当たりますか?

肝心の結論は二の次で、体裁第一。
高評価が欲しくて採点者に媚びる

この手のリポート、プレゼン、
見かけますが…。

確かに体裁よく書くと、ほどほどの
評価が得るかもしれない。けど、
それって…ほどほどが精一杯。

採点者(or BOSS)が、あなたに
信者化を求めない限り、決して
「優秀」にはならない。

望みは、失敗しない だけ?
体裁よく書く力があるのに?
自分潰し? sad, sad, sad

大きく書いて!

そんなの悲しいから、止めて。

あなたの意見に満ち満ちた、
できるなら、スケールの大きい
リポートを書いてください。

「ペットボトルの成分を調べる」
を超えて、あなたなりの
廃プラ問題の解決法を示す。

「小説を読んで感想を書く」
を超えて、小説をヒントにした、
みんなが仲良くなる方策を提案。

こんな感じで、あなたの意見、
大きく出来ると思います。

ちなみに、わたしの講義では
リポートをお願いするとき、
以下のように伝えています。

わたしの主張に遠慮しないで。
あなたの見解が何よりも大事。
それがリポート本来の姿。
見解を自由に書いて!
板書や資料は踏み台に過ぎない。
イラストや絵、どんどん描きなよ。
図も自由に描きなよ。
もっともっと自由に書いて!

こうリクエストしています。
すると、素晴らしいリポートが
続々と現れます。

すごく嬉しく、なっちゃいます。

   
この泉(静岡県・柿田川湧水で撮影)の水のように、あなたの「こう考えた」を次々と披露してください。どんどんどんどん。豊かに、無限に。 |矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。
「その考え、素晴らしいね!」を
あなたのリポートで広げてくだい。
この湧水のように、強く、大きく。
(静岡県・柿田川湧水公園にて)

大きなリポート
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