講師の話を聞く。ときに質問し議論を挑む。そんな日々を可能にする大学。この環境を活かすも流すも本人(大学生)次第。旧い講堂の佇まいに改めて想う。|矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。

§20 大学って?


I think 大学は環境です。「考える」を磨く環境の1つです。
環境の1つですから、別に大学で磨かなくてもいいんです。ただ、大学は便利なんですね。

大学に在籍している間は、「考える」に没頭できます。人によって事情は違うかもしれませんが、生業や家事に追いまくられる確率は低いと思います。この時間的余裕は貴重。働き出すと時間が無くて、本を読むのも一苦労なんです。これ、ホント。

加えて、大学は色んな人が集まって来るので、未知の「考える」に簡単に出会えます。多くの人と出会い語り合うことで、ありとあらゆる刺激を雨のように浴びることができます。サークル活動も講義も刺激の1つです。このチャンスを活かすかどうか?

しかもお得。お金のことをいうのは下司かもしれません。でも先立つものがないとニッチもサッチも。だから書きますが、専門書や専門誌など資料は無料で読み放題。高額なソフトウェアやデータベースの利用が無料。そんな大学、増えました。大学のコスパ、上昇中!

それでいて、卒業資格も貰えちゃう。

この利に気づき、大学を賢く利用する人、たくさんいます。そんな人に限って、自分が伸びていくワクワクを楽しんでいます。

事実、大学で出会う皆さん、オモシロ❤
才能があって、発想が豊かで!

講義で投げ掛ける、テーマの核心や最新の課題に、「考える」をドーンっと返してくれます。「やるなぁ」「凄いなぁ」と感心しています。

このキラキラに想いを巡らすとき、大学の「考える」はどうあるべき?

I think! 大切な事柄が3つほどあります。

1つは、「考える」のテーマ設定に関する事なのですが、常に「未来を論じる」べし。そう考えます。「どうする?」が未知の世界への扉を開く。だから「未来を論じる」。歴史を学び、現在を学ぶ。それも「未来を論じる」ため。この姿勢、とても大切だと考えます。

そして、2つめ。
学びのゴールを「自分の見解」にする。
未来は予想できても不確実です。その分、「考える」は自由。想像する地平は無限で、選択肢を創造する余地も十分に残されています。その可能性を自分の見解に昇華すべきです。見解にアクション・プランが添えられれば最高です。アクション・プランについては§14に書きました。

最後に、「書く」力のサポート。その充実を挙げておきます。
努力の末、自分の見解を手にしたとしても、伝えられなければ、知られることもありません。それは勿体ない。
だから「書く」力を高める必要があります。場合に応じて、データや数値を言葉のように操る必要が生じます。全てを包括し分かりやすく纏(まと)める必要も生じます。レポートや卒業論文はチャンスです。このチャンスをサポートできる諸学(語学、文学、統計学、論理学、科学史など)が学ぶ人にもっともっと関わるべきです。

大学で学ぶ皆さん、そんな環境を自ら探し、選び、つかみ、楽しんでください。わたしの講義も選択肢の1つ。ささやかですが。


最後に、お読みいただいたすべての方へ。

「考える」をピッカピカに磨きましょう。
自分をドーンと掲(かか)げましょう。
そして、自分らしく生きましょう。

では、この辺で筆を置きます。
ご高覧ありがとうございました。(おわり)


講師の話を聞く。ときに質問し議論を挑む。そんな日々を可能にする大学。この環境を活かすも流すも本人(大学生)次第。旧い講堂の佇まいに改めて想う。|矢嶋ストーリー作品『I thinkでいこう』より。文と写真は矢嶋剛。
大学で教えて、学ぶ意欲に触れ、あらためて想います。「大学は、環境なんだな~」って。それを活かす be active(≠ alive) も流すも自由だけれど、自分がどんな環境にいるか?は自覚してください。写真は、某所の旧い講堂。

最後まで ありがとう